ドライアイには様々な症状があります。
単に目が乾燥する、だけではありません。

チェック項目が5つ以上ならドライアイの可能性があります。
□目が疲れやすい
□目が痛い
□目やにが出る
□涙が出る
□物がかすんで見える
□目がかゆい
□目が重たい感じがする
□目が赤くなりやすい
□なんとなく目に不快感がある
□目が乾いた感じがする
□光がまぶしく感じやすい

ドライアイは、目を守るのに欠かせない涙の量が不足したり、涙の質のバランスが崩れることによって涙が均等に行きわたらなくなる病気であり、目の表面に傷を伴うことがあります。
これにより、視力が良くても「ものがかすんで見える」など、見え方に影響が出る場合があります。

ドライアイの危険因子
○加齢（加齢で、涙の量や性質が低下）、女性 　 　　　　　
○長時間画面を見る
○低湿度、エアコン下
○コンタクトレンズ装用、喫煙
○飲み薬（涙の分泌を減らす作用のある飲み薬）、目薬（防腐剤など）
○涙の油を作るマイボーム腺の病気
○加齢でできる結膜（白目）の皺
○全身の病気（涙腺が免疫の作用で傷つくシェーグレン症候群や関節リウマチなどの膠原病）

＜検査＞
まずは、診察室内で角膜・結膜・眼瞼・マイボーム腺の状態を顕微鏡で診察します。
治療法を検討する際に必要と判断した場合には
涙の量を測る検査、シルマーテストを行います。
これは、専門のろ紙を瞼の縁にはさみ、5分間でどのくらいの長さが濡れるかを調べる検査です。

＜治療＞
ドライアイの原因を診断して治療法を選択します。
日常生活の中で画面を見る作業やコンタクトレンズの装用を減らしたり、エアコンを調整したり、加湿器を使うことも効果があります。

○点眼加療
症状が軽い場合は、潤いを持たせる点眼液で緩和させることができます。人工涙液、ヒアルロン酸製剤があります。水分やムチンが少ない場合は、ムチンや水分の分泌を促進する点眼液（ジクアホソルナトリウム）や、ムチンの産生や発現を促進する点眼液（レパミピド）が用いられます。

○涙点プラグ
涙の排出口である涙点に栓（涙点プラグ）をして、涙の排出を抑え、涙を目の表面にためる治療法です。
手術に準じる外科的処置ですが、保険適応で短い時間で診察当日に行う事ができます。涙液量が少ない人におすすめで、挿入は短時間で簡単です。点眼麻酔で行います。

費用（片眼）
1割負担　1150円
2割負担　2310円
3割負担　3460円