2022.12.21
突然、視界にキラキラした光や稲妻のようなギザギザした模様に見えて驚いた経験はありませんか?
このような症状を『閃輝暗点』といいます。
【多い特徴】
最初は視野の中心部分から、少しずつ視界を遮るように広がっていきます。また10〜20分程で改善することが多いです。発作性の頭痛や吐き気を伴うこともあります。そして『閃輝暗点』の症状は、眼を閉じていても見え、両眼に現れます。症状が出たらまず安静にして、症状が両眼に起きているかどうか確認します。主に片頭痛の前兆として現れやすいものの、なかには頭痛を伴わない閃輝暗点もあります。
【閃輝暗点の原因】
脳の視覚をつかさどる後頭葉(脳の後ろ側)の血管が一時的に痙攣を起こして血流が悪くなって起こるといわれています。頭痛持ちの人だけでなく、低血糖の時や眠りすぎた時、寝不足の時などにも発生します。眼の症状として現れますが、眼そのものの病気ではなく、脳内で起こった変化によって発生するものです。
まれに脳梗塞、一過性の脳循環障害の事もあるので、頻繁に起こるようであれば脳神経外科での詳しい検査(CTや MRI)をお勧めします。また、この閃輝暗点や飛蚊症と似た症状で『ビジュアルスノウ』というものがあります。飛蚊症の特徴は目を動かすと同時に動くことと、強く症状を感じる時もあれば、全く気にならない時もあるという症状です。
【ビジュアルスノウ=降雪視症候群】
あまり知られていませんが、視界砂嵐症候群とも呼ばれ、テレビ放送終了後のテレビ画面のスノーノイズのような砂嵐が見える事が多く、明るい場所よりも暗い場所でより多くの砂嵐が見えると報告されています。片頭痛を起こす場合や、耳鳴を合併する事があります。これもまた、眼に症状が出るのですが脳が異常興奮をしてしまうのが原因の一部と考えられています。しかし閃輝暗点とは違い、症状が一時的ではなくて3ヶ月以上持続してきます。
残念ながらビジュアルスノウの原因は分かっていません。治療法は確立されていませんが、MRIなどを用いた研究でも脳の血流増加が指摘されています。
このように眼に症状が現れても、原因が直接眼ではないこともあります。しかし、まず眼に異常が本当に無いか確認するために、眼科で一度詳しく検査をすることをお勧めします。
2022.12.21
突然、視界にキラキラした光や稲妻のようなギザギザした模様に見えて驚いた経験はありませんか?
このような症状を『閃輝暗点』といいます。
【多い特徴】
最初は視野の中心部分から、少しずつ視界を遮るように広がっていきます。また10〜20分程で改善することが多いです。発作性の頭痛や吐き気を伴うこともあります。そして『閃輝暗点』の症状は、眼を閉じていても見え、両眼に現れます。症状が出たらまず安静にして、症状が両眼に起きているかどうか確認します。主に片頭痛の前兆として現れやすいものの、なかには頭痛を伴わない閃輝暗点もあります。
【閃輝暗点の原因】
脳の視覚をつかさどる後頭葉(脳の後ろ側)の血管が一時的に痙攣を起こして血流が悪くなって起こるといわれています。頭痛持ちの人だけでなく、低血糖の時や眠りすぎた時、寝不足の時などにも発生します。眼の症状として現れますが、眼そのものの病気ではなく、脳内で起こった変化によって発生するものです。
まれに脳梗塞、一過性の脳循環障害の事もあるので、頻繁に起こるようであれば脳神経外科での詳しい検査(CTや MRI)をお勧めします。また、この閃輝暗点や飛蚊症と似た症状で『ビジュアルスノウ』というものがあります。飛蚊症の特徴は目を動かすと同時に動くことと、強く症状を感じる時もあれば、全く気にならない時もあるという症状です。
【ビジュアルスノウ=降雪視症候群】
あまり知られていませんが、視界砂嵐症候群とも呼ばれ、テレビ放送終了後のテレビ画面のスノーノイズのような砂嵐が見える事が多く、明るい場所よりも暗い場所でより多くの砂嵐が見えると報告されています。片頭痛を起こす場合や、耳鳴を合併する事があります。これもまた、眼に症状が出るのですが脳が異常興奮をしてしまうのが原因の一部と考えられています。しかし閃輝暗点とは違い、症状が一時的ではなくて3ヶ月以上持続してきます。
残念ながらビジュアルスノウの原因は分かっていません。治療法は確立されていませんが、MRIなどを用いた研究でも脳の血流増加が指摘されています。
このように眼に症状が現れても、原因が直接眼ではないこともあります。しかし、まず眼に異常が本当に無いか確認するために、眼科で一度詳しく検査をすることをお勧めします。