2024.03.22
白目が真っ赤に充血!「結膜下出血」




白目が赤くなる原因に『充血』と『出血』とがあります。
当院の患者さんの中にも「目が真っ赤に充血した」とよく来院されます。中にはアレルギー性結膜炎や細菌性結膜炎など“炎症“により充血している方もいますが、実は『結膜下出血』という方が少なくありません。

そして、先日私(30代 スタッフ)も初めて結膜下出血になり、やはり最初はびっくりしてしまいました。
今回はこの『結膜下出血』についてお話させていただきます。


○充血と結膜下出血の違いについて

【充血とは】
目の表面の血管が拡張することで目が赤く見えます。






結膜充血では、白目の周辺部分が赤くなることが特徴です。主な原因にはアレルギー性結膜炎や、ウィルスや細菌が原因の感染性結膜炎があります。






他にも、黒目の周りが充血しているときは角膜炎や強い痛みを伴うと強膜炎なども考えられます。黒目と白目の境目が充血している状態を毛様充血といい、こちらはぶどう膜炎や急性の緑内障が原因のこともあります。

【結膜下出血とは】

目の表面の小さい血管が破れて出血することで赤く見え、白目部分がべったりと赤く染まります。充血と違い血管の走行がみえません。
こちらは、多少目がごろごろしますが、痛みがないことが特徴です。






このように、小さい点状のものから斑状、時に眼球結膜全体をおおう広範囲なものもあります。
原因はさまざまで、思い当たる誘因がなくても出血します。(くしゃみ、咳、過飲酒、月経、などでも出血します。)
現に私の場合も、就寝前にゴロゴロするなと思っていると、朝起きて鏡を見ると結膜下出血を起こしていました。

大抵の方が驚いて来院されますが、多くの場合放置しておいても構いません。
通常の結膜下の出血では、眼球内部に血液が入ることはなく視力の低下の心配はありません。
出血は、1~2週間ほどで自然に吸収されることが多いのですが、強いものでは2~3カ月ぐらいかかります。
いずれにしても自然に吸収されますので、ほとんどの場合心配はいりません。

しかし下記の場合は、必ず眼科医に申し出て診察を受けましょう。


○気を付けたい結膜下出血

●眼外傷をうけた場合
●痛みやかゆみ、目やにを伴う場合
●頻繁に繰り返す場合
●熱を伴う場合
●目が見えにくくなっている場合


一度結膜下出血を起こすと、再度起こりやすいことがあります。
「頻繁に繰り返す場合」と言うのも、動脈硬化や高血圧、糖尿病などの基礎疾患に伴って起こり得るため、内科で異常がないか診てもらいましょう。
基礎疾患のある方は、眼科を受診する前に血圧が高くなっていないかをチェックしてみると良いでしょう。
2024.03.22
白目が真っ赤に充血!「結膜下出血」




白目が赤くなる原因に『充血』と『出血』とがあります。
当院の患者さんの中にも「目が真っ赤に充血した」とよく来院されます。中にはアレルギー性結膜炎や細菌性結膜炎など“炎症“により充血している方もいますが、実は『結膜下出血』という方が少なくありません。

そして、先日私(30代 スタッフ)も初めて結膜下出血になり、やはり最初はびっくりしてしまいました。
今回はこの『結膜下出血』についてお話させていただきます。


○充血と結膜下出血の違いについて

【充血とは】
目の表面の血管が拡張することで目が赤く見えます。






結膜充血では、白目の周辺部分が赤くなることが特徴です。主な原因にはアレルギー性結膜炎や、ウィルスや細菌が原因の感染性結膜炎があります。






他にも、黒目の周りが充血しているときは角膜炎や強い痛みを伴うと強膜炎なども考えられます。黒目と白目の境目が充血している状態を毛様充血といい、こちらはぶどう膜炎や急性の緑内障が原因のこともあります。

【結膜下出血とは】

目の表面の小さい血管が破れて出血することで赤く見え、白目部分がべったりと赤く染まります。充血と違い血管の走行がみえません。
こちらは、多少目がごろごろしますが、痛みがないことが特徴です。






このように、小さい点状のものから斑状、時に眼球結膜全体をおおう広範囲なものもあります。
原因はさまざまで、思い当たる誘因がなくても出血します。(くしゃみ、咳、過飲酒、月経、などでも出血します。)
現に私の場合も、就寝前にゴロゴロするなと思っていると、朝起きて鏡を見ると結膜下出血を起こしていました。

大抵の方が驚いて来院されますが、多くの場合放置しておいても構いません。
通常の結膜下の出血では、眼球内部に血液が入ることはなく視力の低下の心配はありません。
出血は、1~2週間ほどで自然に吸収されることが多いのですが、強いものでは2~3カ月ぐらいかかります。
いずれにしても自然に吸収されますので、ほとんどの場合心配はいりません。

しかし下記の場合は、必ず眼科医に申し出て診察を受けましょう。


○気を付けたい結膜下出血

●眼外傷をうけた場合
●痛みやかゆみ、目やにを伴う場合
●頻繁に繰り返す場合
●熱を伴う場合
●目が見えにくくなっている場合


一度結膜下出血を起こすと、再度起こりやすいことがあります。
「頻繁に繰り返す場合」と言うのも、動脈硬化や高血圧、糖尿病などの基礎疾患に伴って起こり得るため、内科で異常がないか診てもらいましょう。
基礎疾患のある方は、眼科を受診する前に血圧が高くなっていないかをチェックしてみると良いでしょう。