盲導犬の事はご存じでしょうか？
目の見えない人・見えにくい人が行きたいときに行きたい場所へ出かけられるように、道路の端に寄って歩くことを介助したり、障害物を避けたり段差や角を教えたり、安全に歩くためのお手伝いをする犬を盲導犬と言います。盲導犬により、利用者は大きな行動の自由が得られます。
盲導犬に適した犬種としては、ラブラドール・レトリバー、ゴールデン・レトリバーなどがあげられます。
盲導犬は道路交通法や身体障害者補助犬法の法律でも認められており、目の見えない人・見えにくい人と一緒に電車やバスに乗ったり、お店に入ることもできます。
しかし、今でも宿泊施設や病院などで利用を拒否されることが多いのが現状です。盲導犬は利用者の方の大切なパートナーであり、家族の一員です。
安全に歩くことを助けてくれるだけでなく、手を伸ばせば温かなぬくもりも与えてくれます。盲導犬の普及は目の見えない・見えにくい方にとって大きな意義を持ちます。

日本では2022年3月31日時点で、848頭の盲導犬が実働しています。
しかし、全国で盲導犬を希望する視覚障がい者の方は3，000人にも上り、明らかに盲導犬の数が不足しています。令和3年10月現在、山口県では16頭の盲導犬が活躍しています。
毎年山口県から盲導犬の受給者の募集があります。盲導犬の育成費用は8割以上が寄付で成り立っており、盲導犬育成施設の指定法人は全国で11ケ所あります。
今回はその施設の一つである、大阪にある日本ライトハウスをご紹介させていただきます。

日本ライトハウスは、目の見えない方・見えにくい方を照らす「陸の灯台」として1922年、岩橋武夫氏が
点字図書の作成を開始したことに始まりました。その後点字図書の貸出や盲人援護事業を行い、1965年に日本最初の視覚障がいリハビリテーション施設を開設しました。
1970年には盲導犬育成事業を開始し、1973年には第1号の盲導犬「リンダ」が誕生しています。

当院にも盲導犬育成の募金箱を設置しております。ご来院の皆様からの温かい募金により、この度￥5,221円を寄付しました。
今後も募金活動を続けていこうと思いますのでご協力をお願い致します。

日本ライトハウスH.Pへ
http://www.guidedog-lighthouse.jp/
文献「社会福祉法人　日本ライトハウス盲導犬訓練所」より引用


山口県身体障害者補助犬受給者の募集案内H.Pへ
https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/press/150773.html
「日本盲導犬協会」より引用