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自覚症状のあるなしに関係なく眼科検診を受けることが大事です!
自覚症状のあるなしに
関係なく眼科検診を受けることが大事です!
眼が見えることが当たり前だと思ってはいませんか? 現代の生活はパソコンやスマートフォンの使用で眼を酷使しがちです。いつのまにか視力が落ちていたり、気づかないうちに病気が進行していたりすることもあります。また、視力に問題がないからといって油断は禁物です。眼は血管と神経を診ることができる臓器。眼の病気だけでなく、高血圧や動脈硬化、糖尿病といった全身の病気、脳卒中や心疾患といった重篤な疾患を引き起こすサインも見つけることができます。自覚症状のあるなしに関係なく、定期的に眼科検診を受けることをおすすめします。
40歳を過ぎると緑内障のリスクが高くなります
眼の病気は自覚症状のないまま進行するものが多く、その代表的な疾患が緑内障です。
40歳以上のおよそ20人に1人が知らないうちにかかっているといわれ、気づいたときにはかなり進行した状態になっていることも少なくありません。
治療せずに放置していると眼が見えなくなる恐れがある一方で、発見が早ければ治療で視力が維持できます。
早期発見・早期治療のカギを握るのは検診です。40歳を過ぎたら、身体の健診診断と同じように、定期的な眼科検診を受けましょう。
こんな方は、定期的に検診を受けましょう
□40歳以上である
□視力の低下を感じる
□眼にかゆみ・乾燥感がある
□血縁者に緑内障の人がいる
□強い近視である
□高血圧、糖尿病、脂質異常症である
□タバコを吸っている
□頭痛持ちである
眼科検診のながれ
① 問診で現状をチェック
眼の状態について、痛みやかゆみ、見えにくさを感じるかなど、問診します。仕事や生活習慣、パソコンやスマートフォンに触れる時間も大切なポイントです。全身の既往歴や、ご家族の眼の病気についても確認します。
② 基本的な検査
近視・遠視・乱視・老眼の有無をチェックし、視力検査を行います。眼球に風を当てる眼圧検査を行い、眼球の内圧を測定します。
③ OCTや視野検査による検査
光を使って網膜の断層を撮影する OCT 検査で加齢黄斑変性、黄斑前膜、緑内障といった眼の奥に潜む病気を調べます。検査結果によって必要があれば視野検査、散瞳眼底検査などのオプション検査を行います。
④ 診察室での検査と診断結果の説明
診察室にて、角膜の傷や炎症、ドライアイやアレルギー、白内障の有無について確認します。
検査結果をもとに総合的な診断を行います。疑わしい点が見つかった場合は、より詳しい検査を検討します。もし、緑内障などの病気が見つかった場合は、今後の治療計画について詳しく説明します。